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愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』▼95本目 『ぎゅぎゅっとオレンジソーダ』(N:藤間しおん I:石原理)

2011-07-01

十人立絵


☆ 伊藤苑に入社した天才的な味覚を持つ伊藤若葉君のドリンク探求物語。


▼95本目 『ぎゅぎゅっとオレンジソーダ』


伊藤苑社屋。

休憩時間になり、僕は屋上に来た。
雲一つない青空が広がっている。まるで円先輩のようだ。
僕は『ぎゅぎゅっとオレンジソーダ』をこくりと飲んだ。
爽やかな炭酸の舌触りとオレンジの酸味。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「甘酸っぱい……恋の味か。
 あ~、なる程。甘さと苦味。そして酸味。
 果汁の複雑な味。そして恋心の溢れるばかりの盛り上がりがソーダか。
 こういうのが思春期の味なのかな」

僕は明るいオレンジ色の缶を見つめた。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「恋か……。
 勉強ばかりしないで、もっと思春期に経験しておけば良かった。
 いや、勉強しなかったら、円先輩に会えなかったか」

先輩の顔が浮かぶ。
その熱い感触も。
思い出すと体がぞくっとする。
冷静にならないとダメだ。
先輩と目が合っただけで、試験管を落としそうになる。
この気持ちは恋? それともただの憧れ?
円先輩の恋人になれる?
いや、彼には好きな人がいる。
だから僕は……。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「恋は複雑だ……」

僕は溜息を吐いた。


続く


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愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』▼96本目 『午後は紅茶 エスプレッソ ブラック』(N:藤間しおん I:石原理)

2011-07-08

十人立絵


☆ 伊藤苑に入社した天才的な味覚を持つ伊藤若葉君のドリンク探求物語。


▼96本目 『午後は紅茶 エスプレッソ ブラック』


いきなり冷たいモノが頬に触れた。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「ひぃあ!」


希鈴アイコン 80

希鈴「なーに真剣な顔しちゃってんのよ」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「希鈴さん」


希鈴アイコン 80

希鈴「ほら、飲みなさい。
 『午後は紅茶 エスプレッソ ブラック』は無糖だから、お子様なあんたの舌にあうか分からないけどね」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「うわ~。僕、これ大好きです。
 紅茶をぎゅっと濃縮したエスプレッソなのに、大胆にもブラック。
 その上、無糖って素晴らしいですよね。
 紅茶は時間が経つと苦味が出てしまいますし。
 これももちろん出ているんですけど、あぁ、そうか!
 ローストした苦さと掛け合わせることによって、気付かないようにしてるんですね。
 まだまだ改良は出来るでしょうけど、銘品ですよね~。
 これが自動販売機で飲めるって凄いです」


希鈴アイコン 80

希鈴「まぁね」

希鈴はふふんっと笑い、胸を張った。


希鈴アイコン 80

希鈴「落ち込むなんて、らしくないわよ。
 どうせ円様とのベッドインを名波に邪魔された。
 そんなとこでしょ」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「敵に塩送るなんて余裕ですね」


続く


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愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』▼97本目 『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ』(N:藤間しおん I:石原理)

2011-07-15

十人立絵


☆ 伊藤苑に入社した天才的な味覚を持つ伊藤若葉君のドリンク探求物語。


▼97本目 『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ』


希鈴アイコン 80

希鈴「ほほほ、敵?
 そんな風に思ってなくってよ。あんたは未来の夫である円様の部下ですもの」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「王者の余裕ですか」


希鈴アイコン 80

希鈴「もちろん」

希鈴は『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ』を開けて飲んだ。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「うわぁ~」


希鈴アイコン 80

希鈴「目をキラキラさせて見てるんじゃないわよ!
 ほら、あんたにもあげるから!」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「美味しい!
 パンチのある濃い紅茶に負けないしっかりした甘みと強いミルク味。
 あぁ、砂糖使ってる。人工甘味料だと茶葉の強さに負けますもんね。
 味のバランスがいいなぁ」


希鈴アイコン 80

希鈴「他社製品をそんなに褒めちゃって甘ちゃんね」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「美味しいものは美味しい。
 この現実は変わりませんよ」


希鈴アイコン 80

希鈴「うふふ、円様が私の夫になる未来も変わらなくてよ」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「そこは譲れません」


希鈴アイコン 80

希鈴「どうかしら。自信があって?」


続く


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愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』▼98本目 『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ 2』(N:藤間しおん I:石原理)

2011-07-22

十人立絵


☆ 伊藤苑に入社した天才的な味覚を持つ伊藤若葉君のドリンク探求物語。


▼98本目 『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ 2』


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「自信ですか?
 ……僕も希鈴さんみたいにあればいいんですけど、あまりないですね」


希鈴アイコン 80

希鈴「そんな気持ちで円様の夫になろうとしたわけ? あきれた」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「夫?
 円先輩、初恋の君がいますから……僕とはセフレ関係ですよ」


希鈴アイコン 80

希鈴「初恋の君って……」

そう言った希鈴は、悲しそうな顔をしてアイスラテを飲んだ。


希鈴アイコン 80

希鈴「……そんなの関係ないわよ。
 あたしの方が円様を好きだもの。
 絶対、振り向かせてやるんだから」

僕もアイスラテを飲んだ。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「飲み物ってその時の気持ちで味が変わりますよね。
 苦くて甘くて……辛い恋の味みたい」


希鈴アイコン 80

希鈴「生意気なコト言ってるんじゃないわよ。
 恋愛未満のひよっ子が!」

希鈴は笑いながら冷たい缶を僕の額にあてた。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「ひやっ!」


希鈴アイコン 80

希鈴「まっ、元気になったようで良かったじゃない?」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「優しいんだから。
 円先輩が希鈴さんに惚れないのが不思議なぐらいですよ。僕は助かってますけど」


希鈴アイコン 80

希鈴「なによ」

その時。


続く


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愛と潤いのドリンク劇場『伊藤君と円先輩』▼99本目 『紅茶華伝 プレミアムラテ』(N:藤間しおん I:石原理)

2011-07-29

十人立絵


☆ 伊藤苑に入社した天才的な味覚を持つ伊藤若葉君のドリンク探求物語。


▼99本目 『紅茶華伝 プレミアムラテ』


赤い絨毯がさぁーっと僕らの前まで進んできた。


コカアイコン80

コカ「恋してるかぁ~い?
 恋する青年は『紅茶華伝 プレミアムラテ』を飲みたまえ!」

僕は手渡された紅茶をこくりと飲んだ。


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「缶を見ると一見『午後は紅茶 エスプレッソ アイスラテ』のライバルに見えますが、味はむしろうちのライバルですね。
 エスプレッソより味がまろやか。
 なんだろうこのぬるっとした舌触りは……クリームかな」

コカはにやりと笑い、僕の肩に手を置いた。


コカアイコン80

コカ「円君もそりゃイイ男だけど、そろそろ私と白いクリームな関係にならないかい?」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「えっ!?」


希鈴アイコン 80

希鈴「懲りない男ねぇ」

コカが僕をいきなり抱き締めた。


コカアイコン80

コカ「ん~、緑茶のいい匂い。
 これは確かにハマるネ。円君の気持ちがわかる」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「ちょっ、ちょっと!
 希鈴さん助けて!」


希鈴アイコン 80

希鈴「今度は自分で逃げなさい」


アイコン 伊藤若葉顔黒80

伊藤君「僕とコカさんだと体力差がありすぎですよ!」


希鈴アイコン 80

希鈴「しょうがないわね」

希鈴がコカを引っ張った。


続く


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Author:ペンちゃん110
伊藤家に飼われているペンちゃんだペン☆
ドリンク企業擬人化『伊藤君と円先輩』ブログの管理人だペン。
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